こんにちは。ラボメンバーの山口です。
ブログ楽しんでもらえてますでしょうか?
さて、ラボメンバーに共通するのは「音楽好き」。
みんなで好きなアーティストの話をしたり、ライブの話をしたり、話題は尽きません。
しかし最近、「音楽好き」を自称しながら、音楽のことを何も知らない自分に気が付きました。
そのきっかけは、自分が書いていたCDやライブの感想。
私は、月に数回ライブに行ったり、新譜のCD(主に邦楽)をチェックしたりしては、そのたびにtwitterやmixiで感想を書いているのですが、その感想を「良かった!」「かっこよかった!」としか書けていないことに気付いたのです。
つまり「なぜ良いと思うのか」、その理由を説明できていないのです。
もちろん「かっこよかった!」というのは、素直な気持ちでした。
でも同時に「音楽好き」と豪語しながら、感覚的にしか音楽を語れないことに気付き、悔しいと思いました。
そして最近、この原因に思い当たりました。
私は、ポピュラー音楽の「変遷」を知らなかったのです。
音楽のジャンルは、どのように変化してきて、現在の音楽を形成するにいたったのか。
「変遷」というと壮大な話のようですが、「ルーツ」に興味を持っていなかったのです。
邦楽は聴くけど、洋楽は聴かない。
ロックは聴くけど、そのルーツになったリズムアンドブルースは聴かない。といったように。
私たちは、何かを「良かった」と思うとき、自分の中にある既成の価値観を覆されているのだと思います。
しかし既成の価値観とは何なのか、どう覆されたのか説明できない。
過去を知らないがゆえに、現在を語れないのです。
これが、良かったと思う、その理由を伝えられない原因ではないかと思い当たりました。
少し話は大きくなりますが、音楽の変遷に興味を持てない原因の一つに、音楽の「品揃え」の均一化が挙げられると思います。
どこに行ってもヒットチャートしか目に入らない小売店。どこに行っても同じ出演者のフェティバル。
音楽業界は、音楽の変遷に興味を持つ「きっかけ」を提供できていないと感じています。
もっと多くの種類の音楽を紹介し、その魅力を語っていくべきではないでしょうか。
もちろん「もっと知りたい」と思う聴き手の姿勢も不可欠です。しかし間口を広げることを怠ってもいけないと思うのです。
音楽の良さを、楽しさを「伝えたい」と思うからには、音楽のルーツを感じるべきであり、そういった環境を作っていくべきではないでしょうか。
少なくとも私は、こういった姿勢の人間になりたいと思っています。
最後に、こう考えるきっかけを与えてくれた本を紹介します。
本は良いですね。座りながらにして、知ることの出来ない世界へ誘ってくれます。
もちろん、愚直に音楽を聴いていかなければいけないとも思います。
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★ポピュラー音楽の変遷をさらうのにおすすめ!
ポピュラー音楽の世紀/中村とうよう(岩波新書)
ポップミュージックのゆくえ/高橋健太郎(アルテスパブリッシング)
★今、音楽業界で起こっていることを把握するのにおすすめ!
未来型サバイバル音楽論/津田大介・牧村憲一(中公新書ラクレ)
音楽ビジネス革命/河野章宏(ヤマハミュージックメディア)
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【おまけ】
最近は、BUMP OF CHICKENの『COSMONAUT』を聞いたり、福岡史朗さん『朝のステーキ』を買ったり、ジャズを聴き始めたりしてます
やまゆか
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